青春に頬をビンタされて死んでしまった話(天塵読書感想文)

もうアイドルマスターシャイニーカラーズしか愛せん…

 

 

シャニマスプレイヤー待望のノクチルシナリオイベントが遂にきた

何も言わずとにかく読もう、我々に出来ることはそれしかない

ストレイライトの時もそうだったが、シナリオイベを待ち焦がれすぎてあることないこと勝手に妄想し心配し胃を痛くしている我々に、シャニ君は常に想像の遥か上を行く物語を展開してくれる

 

まず率直な感想をカンスト語彙力で表すと、神

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もうまずこのイベントバナーが神

キャッチフレーズも神

 

神なので特に何も語る必要が無いのだが、一度頭の中を整理してアウトプットしないとノクチルしか勝たなくなってしまい頭がノクチルカして日常生活が危うくなってくるので、あえてシナリオイベント「天塵」の神だったところを書き出すという無粋な真似をしていくが許してほしい、これをしないと私の生活が危ない…

 

 

痛快で爽快で後味の良すぎる神シナリオ

 

気持ち良すぎて語彙力無くなっちゃう

わかりやすく表現すると「あ~最高…良い…青春じゃん…めっちゃ良い…碧いな…最高…」みたいな感じ

前半はシリアス部分も多く胃が痛くなることも多々あったが、3話の浅倉一転攻勢を機にその気も次第に無くなっていき、読み終わってみれば凄まじい爽快感と「あ~青春!!!」という感想で胸が一杯になった

月ノ美兎さんに言わせると「めっちゃ良かった。最強。最強でした。」

時折挟むモノローグも凄くいい雰囲気出してましたわね~、こういう演出面は流石としか言いようがありません

ちなみに相変わらずの文章量で台詞を飛ばして読む等しなければ読むのに普通に1時間かかる、お前本当にアイドルマスターなのか?

 

3話 アンプラグド

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ここ震えたわ、浅倉、お前最高

3話はもう本当に痛快で、BGMも相まってアツすぎて泣いてしまったんだけど、透円香雛菜の中では打ち合わせをしたわけでもないのに「小糸を映して欲しい」という解釈で一致していたというところが本当に最高(最高しか言ってない)

小糸にカメラが寄ってから円香が笑うの最高(最高しか言ってない)

この行動は同情なんて安いものからのものでは勿論なく、小糸の努力と能力を知っている3人の、番組スタッフ達への小さな反抗心から湧き出た小さな反撃によるものだったのだろう、これが若さなんだよね

小糸に花を持たせようという目論見もあったとは思うが(あったよね?)

それが彼女たちのいつも通りであり絆だった、アツすぎて無限に涙出る

 

6話 海

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ボコボコに泣かされた

小糸が自分の気持ちをはっきりと伝えたこと

雛菜が躊躇なく透に同調したこと

4人が確かに、改めて同じ方向を向いたこと

もう彼女たちは走り出している

 

エンディング ハング・ザ・ノクチル!

 

アニメ化まだですか?

ライブ中の各人のモノローグ良過ぎませんか?天才

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 遊漁のあのイラストがまさか海に飛び込んで花火の光を浴びているシーンだったとはね…あの暗転の後のイラストが映る場面、世界一語彙力のある作家でも「最高」しか言えなくなるでしょ

ライブに海に花火だよ、おわりだよ

静止画と文章とBGMだけなのに、ハッキリと頭の中にはノクチルのライブ映像が浮かんでしまった、下手なアニメよりアニメしてたよなここ………

表現力の怪物である月ノ美兎さんですら「良い~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(絶叫)」ってなってましたよ

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このP君のポエムも天才過ぎて気絶してしまった

海に浮かび花火に照らされる彼女達、まさにノクチルカ(夜光虫)じゃないか…ポエマー過ぎる…無理泣いちゃう…

透の次に海に飛び込んだのが円香、ってとこも解釈一致で頷きすぎて顎無くなる

 

「もう一度彼女たちを始める」、これ程までに的確にこのコミュを表すキャッチフレーズは他に無いでしょう

彼女たちは失敗から始まった、未だスタートラインに立ってすらいない

それでもこの得た経験と葛藤は、あそこで「透が歌い得た成功」よりも大きなものになったんじゃないかなと信じている

そう思えるようにこれから頑張るのがP君と我々の務めである

 

ノクチルのシナリオ、アイドルものではなくただの青春物語だ(褒め言葉)

 

ただ本当にアイドルものではなく青春群像劇方面で攻めて来たので、正直天塵は賛否両論あると思う、というか賛否両論あれ

アイドル成長物語としては間違ってるとまではいかないが全然別の方を向いている

特殊すぎる関係から出来たユニットだし、今後もアオハル路線で行くのかな…?

所謂アイマスPにはしっくり来なかったかもしれない、逆にシャニマスしかアイマス知りませんシャニマスだから始めましたみたいな人にはしっくり来そう、良くも悪くもシャニ節が炸裂しまくっていたよね

 

余談だが今回のコミュでやたらと出て来た「車」というキーワード

あくまでオタク達の妄想の域を出ないが、車はタイヤ4つで走る乗り物であり、円香pSSRTrueのタイトルは「エンジン」である…

 

………

 

全て考えて作っているとしたらもはや恐怖の域

 

 

アイドル浅倉透?いいえ、ロックンローラーです

 

わからん

この女はわからん

ジャングルジムが原動力なこと以外なにもわからん

しかし自分の意思で大事な初仕事(?)をぶっ壊してしまう行動力、自分たちは自分たちであるという強い意志、そして人を引き付けるカリスマ性を持ったヤバイ女だという事は今回よーくわかった

そして、多くの人に認知され成功することよりも、自分たちがやりたいようにやることに価値を見出しているロックンローラーだということもわかった

いやでもそれってアイドルとしては致命的じゃないか?

浅倉君もしかしてアイドル向いてなくない?

それこそバンドマンとかモデルとかの方が向いてない?

(3話の透はめっちゃくちゃかっこよかったけど)

 

 

なぁ、もしかしてシャニ君、ノクチルを今のアイドル界に投下する爆弾として仕立て上げてないか?(考えすぎ)

 

もう一つ気になったのは突出しすぎているカリスマ性

透が行くと行ったところを目指す、それはそれでいい、きっとこの4人はずっとこうしてきたのだろう

ただ、透にその自覚はあるのか…?

自分が理由で3人はアイドル界に飛び込むことになったということに気付いているのか…?

透はアホだが頭が悪いわけではないので難しい所だが

もし無自覚なら、いよいよ3人が透に追いつけなくなる日も近いのでは…?

 

あさひは気付いたぞ、自分の走るスピードの異常さに。

 

 

樋口円香 神

 

世界で一番かわいい

円香のオタクなので語りたいことが多すぎる

 

・4人でいることに対する執着心

 

まずなんと言っても3人のことを本当に大事に大事に思っているという尊さね

円香が守りたかったのは透だけでじゃなかった

もしかして円香ってアイドルになったの一番遅いのでは?

透の次だと勝手に思い込んでいたけど

そして同時に4人でいることに一番執着しているのも円香なんだなと

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少し意外だったけど、約束の事をいつまでも覚えていたりこの台詞だったり

まぁ執着してなければ監視なんて目的でアイドル界に飛び込んだり出来ませんよね…重い女だ…そこが好き…

 

・小糸との関係

 

もはや二次創作界隈では小糸キチガイとして描かれることが多い円香だが、今回も過保護者っぷりが暴れに暴れまくっていて最高

ただ勿論それは小糸が可愛くて美味しそうだからではなく、小糸が誰よりも努力をしていることを知っていてその努力は報われるべきだと思っているから

この小糸キチは以前にもブログに書いたが円香自身の深層心理と深く関係している

amusementplace.amebaownd.com

 

もはや円香の小糸に抱く思いはお節介や優しさよりも祈りに近い

今回の過保護っぷりはそれが顕著に表れていた結果かなと思う

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ここマジで全人類の女神

 

・雛菜との関係

 

いや最高じゃなかった?(クソデカ感情)

 

円香と雛菜って一触即発な感じするけど、それは犬猿の仲だからではなく、互いに互いのことを理解しすぎてしまっているからなんだよな

お互いにベースにあるものは同じなんだけどそれを発散する方向も手段も違う

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このやり取りとかもう明確、雛菜もわかってて発破かけてるんだよね

二人ともそれなりに自分の哲学を持っているので、お互いに現実での距離感は近いのに深くは入り込もうとしない、だからこそギクシャクしたやり取りが生まれてしまうんですよね…

それでも約束を細部まで覚えいたのは円香と雛菜だったり、雛菜の貯金額に一番近い回答を出したのは円香だったりと、お互いしっかり理解し考えて適切な距離を保っているということが分かったのがおじさんには凄く嬉しかった

 

とおまどは呪い

まどこいは祈り

まどひなは哲学 なんだよな

 

・?????????

 

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????????????????

六話を読んでいた全人類が椅子から引っくり返り首を打って絶命してしまった

透への対抗心は初めて描かれたのでは???

そういうアツいとこあったのね???

というかこの台詞今までのコミュを読み直さなくてはいけない程のパワーを持ってるんだが助けて???

 

まぁ考えてみれば至極当然のことなのだが

二人でいることも多かっただろう、そうなると圧倒的オーラを放っている外見カリスマ女と比較されることも多かっただろう、対抗心が芽生えない方がおかしい

もしかして小糸がやたらと透のことを凄い、追いつけないと言う事に対する嫉妬だったりもするのではないでしょうか…?

それはもう百合じゃん………

 

この円香の中に密かに燻っている炎がどう成長し拾われいくのか、楽しみ過ぎて毎日7時間睡眠になってしまいます

 

 

努力の天才福丸小糸の痛々しさ

 

今回の小糸はPコミュの延長だなと感じた

ただ気付いたこと、それは小糸は決して能力面でノクチルの中で特別劣っているわけではなく、あのオーバーワークはそうしないと一緒にいられなくなってしまうという強迫観念からきているものであるということ

Pコミュでも感じたのだが、今の小糸に本当に必要なのはPでも幼なじみの存在でも無く「ファン」の存在だ 

「ノクチル」ではなく「アイドル」に価値を見出せなくては小糸はいつか壊れる

今回は私の祈りと真逆の方向に突っ走ってしまったので胃が痛いんだけど…(ただそもそもノクチルは仕事的にまだスタートに立ってすらいないのでセーフか)

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 ここは少し意外だった、しかもよかったって…小糸お前…
決して一人で強がっている訳じゃなかったんだね

自分の事を見てくれてる人がいる、ってのを知ってるってのは強い

 

いつか小糸が「4人一緒だから楽しい」ではなく「アイドル楽しい」と笑って言った時、私は大量の涙を流し街を湖に変えてしまう事になるだろう…

 

 

ノクチルの魂市川雛菜の哲学

 

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最強にカッコいい女

ノクチルの魂であり体現者

基本的にIQ2だが稀にIQ200になる

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 ここマジで痺れちゃった…円香と小糸が悩んでだことをさ…

雛菜は「アイドルをやる覚悟」はまだ無いのかもしれないけど、「透を追う覚悟」はもうとっくに出来てたんだよね…

雛菜は4人の中でも最もノクチルしていて、しかもノクチルに欠かせないバランサーだなと思った

正直Pコミュを読んだだけだと掴みどころが難しかったけど、今回で株が爆上りしました市川雛菜さんすきです

 

 

誰かになる必要なんてない というフレーズ

 

高山がノクチルを通して世界に発したい最も大きな部分はここでしょ

天塵を読んで強く感じたメッセージ性、それは「自分たちは自分たちのままでいい」という自己肯定だった、誰かになる必要なんてない

アイドルとは本来偶像であり誰かの夢になるための存在である

しかし、ノクチルの持つアイドル像はそうではない

アイドルよりもまず自分達が有り、そういったアバターを纏わない有り方に魅了されるファンが必要であり、そうしてようやく彼女達はアイドルになる

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 ここ凄すぎない?仮にもあなたアイドル育成ゲームなんですけど?

 
これはストレイライト(もっと言えば黛冬優子)と真っ向から対立する有り方だ

おそらく黛冬優子はノクチルを見たらキレ散らかす、アイドルを、仕事を、プロを舐めんじゃないわよと(その実それは冬優子が憧れている有り方でもあるので難しいところなんですけど)(また冬優子の胃を痛める存在が現れてしまったな)

 

純粋なのと素人とは違う

アイドルは仕事であり偶像である

仕事を舐めていると言われればその通りもだしP君も大概大甘である

しかしP君が彼女達に魅た輝きは、決して飾らず自分たちは自分たちでいようという有り方からなるものである

あの4人はアイドルである以前に、目的も行く先もわからないけれど、ひたすらに前に、無我夢中になって走っているただの高校生なんだよな

こういう「仕事」「アイドル」「素の自分」「ギャップ」からなる葛藤を描くのがシャニ君は本当に上手い

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ノクチルというユニットのメンバーがあの4人という捉え方は間違っていて、彼女たちが4人で築き上げてきた彼女達4人の有り方にノクチルと言う名前が付与されただけ、この幼ななじみという設定を活かした挑戦的すぎるテーマ性に気付いた時は思わず絶命してしまった

幼ななじみだからこその自然体の輝きにP君は魅了されてしまったし、おそらくこの文章を書いている私もそうなのである、だからノクチルは誰かになる必要なんてない、なってほしくない

これを「アイドル」として世に発信するのは勇気のいることだと思う

この青臭さがどこまで通用するのか、どのように評価されていくのか楽しみです

 

 

『いつだって僕らは』

 

こうなるといつだって僕らはの捉え方が大きく変わってくる

え?まだCD出てないの?高山?

チルアウト・ノクチルカ?何そのポエム?って感じだが

もう一度彼女たちをはじめた彼女たちは、きっとこれからも彼女たちでい続ける

碧い風になって走り始めた少女たちを、「いつだって僕らは」の後に続くフレーズを、その意味を、これからも追いかけていきたい

 

アイドルマスターシャイニーカラーズ、最高に楽しいですね